これは、Visual Basic Advent Calendar 2014の12/18日の記事。
VB2015(VB14.0)の新機能として下記9項目を挙げたのですが、幾つかの機能については次のVB15.0以降になるようです。
やはり、この時点でVisual Studio 2015 Preview版に実装されていないのは持ち越しのようです。
.NET Compiler Platform ("Roslyn")のサイトにて「Added」の項目は追加されています。
【VB2015(VB14.0)の新機能】参照:VBの新しいステートメント、Upcoming Features in Visual Basic
1.Select Caseステートメントの拡張 → 次バージョンにて実装予定
2.読み取り専用の自動実装プロパティー
3.複数行にまたがった文字リテラル
4.yyyy-MM-dd型の日付リテラル
5.バイナリーリテラル → 次バージョンにて実装予定
6.数値区切りリテラル → 次バージョンにて実装予定
7.複数行にまたがるステートメントに対するコメント
8.バグ修正と小さな変更
9.C#との相互運用でOverridesキーワードがある場合のOverloadsキーワードの省略を可能に
5.バイナリーリテラルについて説明します。
この機能はVisual Studio 2015 Preview版では確認できませんでした。
6.数値区切りリテラルについて説明します。VBは10進、8進(&O)、16進(&H)はあるが2進(&B)は無い、F#やC++と同様に接頭頭&Bをサポートしたい。Dim x = &B11100101
この機能はVisual Studio 2015 Preview版では確認できませんでした。
長いリテラルはある程度のグループ区切りにして視認性をよくしようという試みです。
例えば金額は3桁区切りとして、「1 000 000」とする。
区切りはISO規格のスペースとアンダーバーの両方をサポートする。Enum E Car = &B 00 01 Bicycle = &B 00 10 Foot = &B 00 11 Fastest = &B_01_00 Shortest = &B_10_00 Scenic = &B_11_00EndEnum
7.複数行にまたがるステートメントに対するコメントについて説明します。
この機能はVisual Studio 2015 Preview版で確認できました。
これまで行継続の後にコメントを書き込むことはできなかったので、これは嬉しいです。
例えば配列/オブジェクト初期化子内またはLINQ式の個々の行などにコメントが書けるわけです。
Dim invites = { "Jim" , ' got to invite him! "Marcy" , ' Jim's wife "Jones" } Dim addrs = From i In invites ' go through list Let addr = Lookup(i) ' look it up Select i, addr